リーセンシーとは?意味や使い方を事例を交えてわかりやすく解説

2022年02月08日

リーセンシーとは?意味や使い方を事例を交えてわかりやすく解説

Web広告におけるリーセンシーとは、「一人のユーザーに対して繰り返し広告を表示する時間の間隔」のことを指しています。
費用対効果が高い広告を出稿するためには、適切なリーセンシーを設定する必要があります。そのためには、意味をしっかりと理解しておくことが望ましいです。

本記事では、リーセンシーとフリークエンシーの意味とその違い、関連するキーワード、活用場面などを解説していきます。

リーセンシーとは

リーセンシーとは「1人のユーザーに対して繰り返し広告を表示する時間の間隔」を指します。広告主は各媒体で広告を出稿する際、1人のユーザーに広告を「どのくらいの間隔で」「何回表示するのか」設定できる場合があり、前者がリーセンシー、後者がフリークエンシーにあたります。

リーセンシーとコンバージョン(CV)の関係

Web広告では、ユーザーがサイトを訪問してからの期間が短いほどコンバージョンにつながる可能性が高いと言われています。しかし、サイトを訪れたユーザーに対して広告を提示する頻度を単に上げればいいというわけではありません。
ユーザーは同じ広告を高い頻度で繰り返し表示されるとストレスを感じることもあるため、設定する頻度には注意が必要です。そもそもユーザーはWeb広告に対して良い印象を持っていないこともあります。

しかしリーセンシーを意識し、適切な間隔をおいた広告を設定することで、その広告や企業のイメージの低下を避けつつコンバージョン率の上昇が期待できます。また、適切な広告の設定は無駄な広告コストの削減にもなるため、費用対効果の向上にもつながります。

リーセンシー効果

リーセンシー効果とは、「直前に接触した広告が購買に影響を与える効果」のことをいいます。この効果は、「直前に見た情報は強く記憶しており、その時の行動に影響を与えやすい」という心理的な性質からくるものです。

例をあげると、「SNS上のWeb広告を見てからお店に入ったら、買うつもりはなかったのに広告の商品を購入してしまった。」といったときにリーセンシー効果が表れていると言えるでしょう。

リーセンシーとフリークエンシー

リーセンシーとよく似た意味を持つ用語に「フリークエンシー」があります。フリークエンシーの意味や、関連キーワードであるフリークエンシーキャップを解説します。

フリークエンシー

フリークエンシーとは「1人のユーザーに対して繰り返し広告を表示する回数」のことです。リーセンシー同様、Web広告を出稿する際に設定すべき項目の1つになります。

フリークエンシーを設定する際も、ユーザーに悪い印象を与えないため、同じ広告の表示回数が多くなりすぎないように注意すると良いでしょう。また、回数を調整することで余計な広告コストの削減にもつながります。

フリークエンシーキャップ

フリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに対して繰り返し広告を表示する頻度に上限を設定することです。

適切な表示回数は、商品やサービス、広告の内容によって違ってきます。まだその商品やサービスが認知されていないと思われる場合などは多く設定してもよいと考えられますが、より具体的かつ適切な表示回数を定めるにはコンバージョン数やCPA(顧客獲得単価)といった指標をみて分析し、適宜調整していく必要があります。

リーセンシーの活用方法

Web広告において、リーセンシーは主にリターゲティング広告に用いられています。
以下では、リターゲティング広告の基本的な知識と、リターゲティング広告におけるリーセンシーの活用方法を解説していきます。

リターゲティング広告とは

リターゲティング広告は追跡型広告とも呼ばれ、「1度サイトを訪れたユーザーに対し、離れた後にそのサイトの広告を表示する」というものです。一見わずらわしい広告のように感じるかもしれませんが、リターゲティング広告は他の広告方法(リスティング広告など)と比べてもコストパフォーマンスが良いとされています。

Webサイトではユーザーの9割程がコンバージョンに至ることなく、離脱していると言われています。そういったユーザーは、類似の商品やサービスと比較検討している場合がありますので、追跡して広告を表示し、1度サイトを離れたユーザーに再度アピールすることは、コンバージョン率を高める上で有効な手段となります。

リターゲティング広告の設定手順

リターゲティング広告を設定する主な流れは以下のようになります。

1.タグを発行する
広告媒体でタグ(HTMLのコード)の発行を行います。Yahoo!広告では「サイトリターゲティングタグ」、Google広告では「リマーケティングタグ」と呼ばれます。

2.発行したタグをサイトに設定する
発行したタグを、サイト内に挿入します。

3.オーディエンスリストを作成する
オーディエンスリストと呼ばれる、広告を表示する対象者のリストを作成します。ユーザーを登録しておく有効期間などを設定します。

4.広告配信の設定をする
入札単価などの各種設定を行い、広告を作成します。

リーセンシーを活用した事例

「コーヒー豆」において、リターゲティング広告でリーセンシーを活用した事例を考えてみます。

コーヒー豆は、購入後1ヵ月ほどで飲み切ると最後まで美味しく飲めると言われています。
このことを元にコーヒーショップがリターゲティング広告を出稿したいとします。この時、間隔を決めるリーセンシーを1ヵ月に設定、回数を決めるフリークエンシーを10回に設定します。こうすることで1ヵ月毎に広告が表示され、コーヒー豆が切れてきた頃に商品の購入を促すことができます。

欲しいタイミングで適度に広告が表示されると、ユーザーも嫌な気がせずコンバージョンにつながりやすい広告になるでしょう。また無駄な広告を減らすことで、コスト削減にもつながります。

まとめ

ここまでリーセンシーやフリークエンシーの意味、これらを活用した事例などについて解説してきました。

Web広告の適切な設定は商品やサービスごとに異なってくるため、広告を出稿する際には広告を表示する間隔や回数を意識し、コストパフォーマンスの高いマーケティングを行っていきましょう。

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