GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチの連結会社、GMOジャパンマーケットインテリジェンス株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長 細川 慎一 以下、GMO JMI)は、GMO JMI が保有する日本・中国のモニターおよび提携モニターを対象に「健康食品に関する調査」を実施しました。
●調査対象:20 代~40 代の男女 2,186 名
●調査期間:2012 年6 月14 日~2012 年6 月21 日
●調査方法:インターネット調査
●調査国:日本、中国
【まとめ】
■中国では、8 割以上が「健康食品」の購入経験有り(図1、2)
・健康食品の購入経験があると回答した人は、日本が約4.5 割だったのに対して、中国では8 割を超え、非常に多くの人が健康食品購入経験を持っている。
・健康食品を購入するきっかけは、日本・中国共にインターネット上の情報と回答する人は約5 割と多いが、中国の場合は、親族や友人などからの紹介が6 割を超え、また医師などの専門家や販売員からの推奨を購入のきっかけとする人も、日本と比較して圧倒的に多く、信頼度の高い情報を重視して購入する傾向にあるといえる。
■中国では「健康食品」の効果に対する期待が大きい(図3、4)
・健康食品を購入する際に重視するポイントは、日本では価格および期待できる効果と半数以上回答し最も重視されるポイントとなっているが、中国では期待できる効果が約7 割、配合成分が約6.5 割という回答で、最も重視されるポイントとなっている。
・中国では販売業者・店舗の信頼性や知人・友人からの情報という回答が価格と答える人と同じく4 割を超え重視されている。このことから、様々な点から健康食品の評価を確認し、購入に至っていることがうかがえる。
・現在摂取している健康食品に対して期待する効果は、日本では「疲労回復」や「栄養バランスの改善」「肌状態の改善」と回答する人が多いが、中国では「疲労回復」が約3.5 割で他2 つは3 割以下という結果になった。
・中国では「免疫力向上」が6 割を超え最も多く、続いて「疲労回復」「栄養バランスの改善」が5 割を超えた。
・日本と中国との大きな違いとしては、摂取している健康食品に対して、日本では「免疫力向上」「ストレス緩和」「睡眠改善」は少ないが、中国ではそれらが大きく占める結果になっている。
【総論】
今回の調査結果から、日本と中国における健康食品に対する意識の違いが明らかになりました。中国では日本に比べて健康食品の購入経験を持つ人が非常に多く、さらに健康食品を購入する際には摂取効果や重要視するポイントを「期待できる効果」や「配合成分」と回答しており、効能に対してシビアに判断している様子がうかがえます。一方、日本では摂取効果に加え、価格が重視されていますが、価格を重視する割に効能に対しては中国ほどシビアではなく、健康食品はあくまで栄養補助であり、気軽に摂取するものと捉えていると考えられます。
こうした健康食品に対する両国の違いは、それぞれの抱える健康問題と比例するとは一概にいえず、特に中国の場合は、漢方発祥の地であることが要因の一つにあると考えられます。様々な効果を求めて健康食品を摂取していることにも顕れているように、中国には日常的に健康に気使い、健康食品を摂取する習慣が土台にあるとGMO JMI は考えます。