アウトバウンドマーケティングとは?手法・使い分け・メリットを解説

2023年02月17日

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アウトバウンドマーケティングとは、新商品の発売やキャンペーンなど、企業のタイミングに合わせて伝えたい情報を見込み客に発信するビジネス・マーケティングの考え方です。

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この記事では、アウトバウンドマーケティングの意味や類語であるインバウンドマーケティングとの比較を解説します。

アウトバウンドマーケティングとは、企業主導で情報発信するビジネス・マーケティングの考え方

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アウトバウンドマーケティング
新商品の発売やキャンペーンなど、企業のタイミングに合わせて伝えたい情報を消費者に発信するビジネス・マーケティングの考え方。
テレビCMや新聞広告などが代表的。

なお、マーケティングの意味をおさらいしたい方は、「マーケティングとは?定義や戦略のコツ、活用できる分析手法を解説」をご覧ください。

アウトバウンドマーケティングは、企業が消費者に売り込む「プッシュ」型のマーケティングとも言えます。以下がアウトバウンドマーケティングの代表的な手法です。

・広告
・ダイレクトメール(DM)
・展示会
・テレアポ

広告

新聞やテレビ、タクシーCMや一部のWeb広告などの広告掲載はアウトバウンドマーケティングの代表的な手法です。広告掲載費用をかけた分だけ、多くの人々に情報を周知できる特徴があります。

ただし、新聞やテレビなどのアナログ媒体の広告では、効果測定が基本的には困難であることに留意すべきでしょう。

ダイレクトメール(DM)

ダイレクトメール(DM)は、対象を絞り込んでメールを送信するものです。電子メールだけでなく、手紙もダイレクトメールの手法の1つです。

手紙の場合、送料や交通費が必要になりますが、デザインや紙質にこだわることで高級感を演出することも可能なため、柔軟な活用ができることが特徴です。

展示会

展示会もアウトバウンドマーケティングの手法の1つです。

特定のテーマに沿って多くの企業が出展する形が多いため、テーマに興味がある可能性が高い見込み客が多く来場することから、商談に発展しやすいことや、自社商品の意見を展示会のその場で聞き取りやすいことがメリットです。

テレアポ

テレアポは、電話でアポイントを取る手法です。自社商品を知らないユーザーにも売り込めることが特徴です。また、トークスクリプトを作り込むことで、初心者でも実施できる可能性を高められます。

アウトバウンドマーケティングがインバウンドマーケティングに取って替わられることが増えてきた要因

近年は、アウトバウンドマーケティングがインバウンドマーケティングに取って替わられることが増えてきました。

インバウンドマーケティングは、Webサイトのブログやセミナー、SNSなどで価値のある情報を発信して見込み客を惹きつけ、リード獲得や売上向上をめざす手法です。

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その背景には、インターネット・スマートフォンの普及が大きく影響しています。

インターネット・スマートフォンの普及前は、消費者が受け取る情報の選択肢が少なく、広告などを通じて企業が見込み客をコントロールできる部分が大きく存在していました。

しかし、インターネットの普及で、見込み客自らが情報収集するハードルが大きく下がり、消費者が自ら望む情報を得られるようになりました。見込み客は、必要な情報を収集すると同時に、不要な情報を避けることも容易になったのです。

その結果、見込み客が能動的に調べた過程で役に立つ情報を提供しながら自社を知ってもらう手法(インバウンドマーケティング)の有効性が高まりました。反対に、アウトバウンドマーケティングがインバウンドマーケティングに取って替わられるケースも、相対的に増えてきたのです。

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インバウンドマーケティングとは?価値のある情報で見込み客を惹きつける

アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングの比較

アウトバウンドマーケティングは、インバウンドマーケティングとよく比較されます。

アウトバウンドマーケティングの特徴をより明確にするためにも、アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングについて、それぞれのメリット・デメリットを比較して整理しておきましょう。

◆メリット

アウトバウンドマーケティング
  • 不特定多数へのアプローチに向いている
  • 即効性が高い
  • 予算に対するROIを立てやすい
インバウンドマーケティング
  • 一度作成したコンテンツが資産としてマーケティング活動にずっと活用できる
  • リピート率向上が期待できる
  • インターネットが普及している現在と親和性が高い

◆デメリット

アウトバウンドマーケティング
  • 資本を投下しないと効果がすぐなくなる
  • 自社サービスに関心がない層にもアプローチする分、悪印象を与えることもある
  • 商品詳細を伝えにくい
インバウンドマーケティング
  • 成果がすぐには出ない
  • 不特定多数に向けたマーケティングには向いていない
  • コンテンツ作成のコストが必要

まとめ

アウトバウンドマーケティングは、新商品の発売やキャンペーンなど、企業のタイミングに合わせて伝えたい情報を消費者に発信する手法です。広告、ダイレクトメール(DM)、展示会、テレアポなどが代表的な手法です。

インターネットの普及によって、情報収集・発信のハードルが大きく下がったため、相対的にインバウンドマーケティングに置き換えられる場面も増えてきました。ただ、アウトバウンドマーケティングが全く必要なくなったわけではありません。

アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティング両方の特徴を理解し、シーンごとに最適な方法を選択しましょう。

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