商品の利用シーンを捉えた動画で隠れたインサイトを探る、「セルフ型動画リサーチKnockOnExploration」の裏側にある信頼の仕組み。ジー・サーチとGMOリサーチ＆AIの連携がもたらす、ユーザー起点の新しい調査体験とは

	ジー・サーチ株式会社富士通グループの情報サービス会社として、企業の意思決定を支援する多様なデータベースや調査・分析サービスを提供している。

ジー・サーチ株式会社

富士通グループの情報サービス会社として、企業の意思決定を支援する多様なデータベースや調査・分析サービスを提供している。

「スピーディかつ深い生活者インサイトを得たい」——そんなマーケティング担当者や商品企画者の声に応えるのが、ジー・サーチとGMOリサーチ&AIが連携して提供する「セルフ動画型リサーチKnockOnExploration」です。

本記事では、ユーザーによる自撮り動画とAI解析を活用した調査手法の仕組みと、最短1週間で仮説検証・ニーズ探索が可能になるスピード感、さらには従来のリサーチでは得られなかった“リアルな声”を引き出す効果についてご紹介します。

背景と課題
よりスピーディで柔軟な消費者インサイトの取得が求められていた中、従来の調査手法では得られない “リアル” な生活者の声に注目が集まっていた。
取り組み
GMOリサーチ&AIが保有するJapan Cloud Panelと連携することで、企業が自ら生活者の声を「最短1週間」で「動画」という形で収集し、AIによる分析支援を行うリサーチプラットフォームを提供。
成果
仮説検証や課題探索をスピーディに進める仕組みにより、アジャイル型でのニーズ調査や施策検証を、クイックに実行可能な調査手法として実現。

“生活者のリアル”を最短1週間で可視化する、新しい動画リサーチ手法

ジー・サーチが展開する「セルフ動画型リサーチKnockOnExploration」は、ユーザーの利用実態を自撮り動画で“リアル”に確認できるリサーチサービスです。
動画とAI解析を組み合わせることで、低コストかつ最短1週間でマーケティング調査を実施できる点が特長です。

背景には、市場の変化スピードの加速や、顧客ニーズの複雑化があります。消費者の顕在ニーズはすでに満たされつつある中、N=1が抱える深層的なペインをいち早く把握し、商品開発に関わる関係者が共通認識を持った上で、その気づきを商品やコミュニケーションに一貫して反映させることが、今まさに求められています。

この取り組みでは、商品開発に関わる誰もが、「クイック」に、しかも「直接」N=1の姿を想像できる仕組みの提供を目指しました。生活者の声を正しく受け取り、そのペインや想いを反映した商品開発を推進することが狙いです。

「セルフ動画型リサーチKnockOnExploration」立ち上げ時、自社でパネルプールを保有することに課題がありました。スピーディな事業展開を実現する上で、パネル提供に強みを持つパートナーとして、GMOリサーチ&AIを選定しました。

Japan Cloud Panelの採用にあたっては、次の2点が決め手でした。
1. 新規事業の立ち上げに際し、システム連携や料金体系に柔軟性があること
2. セルフ動画型リサーチという新たな手法において、高い回答率が期待できること

また、初期投資が不要で従量課金が可能な点や、「Marketing Observer」をシステム連携せずにすぐに利用できる利便性も大きな魅力でした。さらに、追加費用なしでスペシャルパネルを活用できることは、リサーチの回収率を高める上でも非常に有効でした。

調査配信には、GMOリサーチ&AIが提供する「Marketing Observer」を活用しています。

企業が必要とするターゲット条件を元にスクリーニングを行い、該当者にKnock OnExplorationを通じたリサーチを配信しています。

また、法人クライアントから出現率や調査手法に関する要望があった際には、事前の懸念点への対応や、過去事例をもとにした知見共有など、きめ細かなサポートをいただいています。

本サービスは、仮説検証や課題探索をスピーディに実施できる仕組みとして、アジャイル型のマーケティング施策やニーズ調査において、高い評価をいただいています。

エンドユーザーからは、次のような声も届いています。
「動画が本当によかった！リアルな行動が見え、自宅でのリラックスした状態で観察できたのが、大きいです。調査設計から結果までが約1週間で済むのも魅力です。」（大手化粧品会社様）

「事前に動画を撮影してもらい、追加でインタビューを行うこともできるので、調査の質が向上。AIが発言を解析し、分析の手間も軽減されました。」（大手飲料メーカー様）

今後は、デジタルプロダクトの利用実態を把握できるような新しい調査機能の提供や、企業が保有するVoC（顧客の声）データをもとに調査設計を自動化する仕組みの開発を予定しています。これにより、さまざまな部署の方が誰でも手軽にリサーチを実施できる環境の提供を目指しています。

また、これまではツール利用という枠組みでしたが、今後はより広い視点で事業パートナーとして、消費財メーカーの皆さまに新たな価値を届ける部分でも、GMOリサーチ&AIと協力し合えることを期待しています。

GMOリサーチ&AIが持つ消費者リーチの仕組みには大きな可能性があり、連携のしやすさも大きな魅力です。1社単独でできることに限界がある時代だからこそ、多様なプレイヤーと連携し合うことで、お互いの価値を高められると感じています。

ぜひ、この記事をご覧いただいた皆さまとも、気軽にご一緒できれば幸いです。どうぞお気軽にお声がけください。