売れるブランドは、現地の声を定量化する | I-neのマーケティング力が切り拓いたアジア戦略の第一歩と、GMOリサーチ&AIとの共創

2025年05月30日

株式会社I-ne

株式会社I-ne

ヘアケア・美容家電・スキンケアなどのブランド開発・販売を行う企業。ボタニカルライフスタイルブランド『BOTANIST』やナイトケアビューティーブランド『YOLU』など多数のヒットブランドを展開。

アジア市場で商品ブランドを成功させるには、現地の生活者の声をデータで捉えることが重要です。

BOTANISTやYOLUなどの人気ブランドを展開する株式会社I-neは、台湾・香港・韓国市場への進出に向けて、GMOリサーチ&AIが提供するアジアモニターを活用し、現地の定量調査を実施。ブランド認知度や購買動機、競合構造といった重要なマーケティングデータを可視化することで、各国での営業活動やプロモーション戦略の土台を築いています。


本記事では、I-neのアジア展開を支えるGMOリサーチ&AIとのパートナーシップと、その成功の背景にある調査プロセスを詳しくご紹介します。

背景と課題
グローバル戦略再構築を期に、台湾・香港・韓国におけるI-neブランドの認知・評価・競合状況を一から把握する必要があった。POSデータなどが取得しにくい海外市場において、マーケティングの起点となる市場の見える化が急務だった。
取り組み
GMOリサーチ&AIのアジア自社モニター(Cloud Panel)を活用し、現地の中価格帯シャンプー購入層を対象としたオンライン調査を3カ国で実施。
ブランド認知度、情報接点、重視点、ロイヤリティ意向、今後強化すべきブランド資産などを把握。
成果
大手も含めた市場データからは見えてこない、シェア1%代の競合構造の可視化により、自社ブランドの立ち位置を明確に。現地で売れる理由を定量的に把握でき、営業・プロモーションの両面で武器となるデータを獲得。今後ロイヤリティが高まるポテンシャルを持つセグメントも見えてきた。

プロジェクト概要:海外展開の起点をつくるために、まず市場を知る

プロジェクトの概要を教えてください

I-neではBOTANISTやYOLUなど、中価格帯のヘアケアブランドを展開し、国内で確固たるブランドポジションを築いてきました。

新たに設置されたグローバル戦略室では、アジア市場での展開を見据え、台湾・香港・韓国という重点地域での現地リサーチを進めました。

しかしながら、これらの国・地域ではPOSデータや小売店からの情報取得が難しく、競合構造やユーザー意識の把握が困難でした。

そこで、生活者視点でのブランド認知・競合構造・商品イメージを定量的に把握する調査を実施することとなりました。

GMOリサーチ&AIを選んだ理由:短期間で、現地の今を見える化

GMOリサーチ&AIを選んだ理由を教えてください

アジア地域においてマーケティングターゲット層への高精度リーチが可能なパネル保有する調査パートナーが必要でした。

GMOリサーチ&AIは、自社パネルをはじめとしたパネルの回収力と、精緻なスクリーニングや品質管理も任せられる調査システム基盤、翻訳などすべてワンストップで任せられた点が決め手でした。

調査内容:3カ国で生活者の本音を定量化

実施した調査の内容

 

対象国 台湾・香港・韓国
対象者 20〜60代の男女、中価格帯以上のシャンプー購買者
主な調査内容
  • ブランド認知・使用経験・イメージ
  • 情報接点(SNS、EC、口コミ、店頭など)
  • 購買時に重要とする点(香り、成分、価格、世界観等)
  • 9セグメント評価
  • 商品コンセプトへの購入意向

※GMOリサーチ&AIは各国語での設問ローカライズ、対象者条件設計とパネル提供、品質管理、データご納品まで一括対応

得られた成果:見えなかった売れる理由と育てる価値が見えた

調査を実施して得られた成果や反響を教えてください

「日本で人気の商品である」というYOLUのブランドイメージは3カ国共通で強く、日本旅行で得られる情報や日本のオンラインコンテンツにターゲット層が敏感であることが定量的に証明されました。またブランドごとにSNS経由の認知と年代の反応が極端に違ったことが明らかになり、ECサイトへの広告投資で効果がでるのは特定のコンセプトを持つブランドのみ、といった情報が明らかになったことにより、国ごとに訴求チャネルの再設計が可能になりました。

さらに、競合ブランドとの比較評価を通じて、今後ロイヤリティが高まりやすいセグメントや、次に強化すべきポイントも明確化されました。
 

本調査の結果は、現地パートナー企業への営業資料としても活用されており、単なる「認知」だけでなく、「売れる裏付け」を提示できることが大きな強みとなっています。

今後の展望:ブランドが伝わる海外戦略の土台として

今後の展望やGMOリサーチ&AIに期待することを教えてください

今後もI-neでは、国別のマーケティング戦略立案に向けて、生活者の変化を定点的に把握するブランドトラッキング調査を継続予定です。

また、キャンペーン施策の事前・事後評価や、新商品の市場適応性を測るコンセプトテストなども積極的に取り入れていく方針です。

GMOリサーチ&AIには、今後もアジア市場の声をリアルタイムで捉えられる調査パートナーとして、戦略的に連携を進めていきたいと考えています。

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