【保存版】インタビュー調査とは?種類別メリット・デメリットや手順を解説
2024年10月08日
市場調査を行う際、アンケート調査とともに実施されることが多い調査手法にインタビュー調査があります。調査対象者の実態や心理、ニーズなどを把握するためにインタビュー調査を用いますが、メリット・デメリットが存在します。
しかし「定量調査とインタビュー調査の違いがわからない」「やり方がわからない」といった状態の企業がインタビュー調査を実施すると、期待したような情報収集ができない可能性も。
そこで、この記事ではインタビュー調査の概要や種類、メリット・デメリット、手順を解説します。
インタビュー調査とは
インタビュー調査とは、「インタビュアーが対象者に直接話を聞くことで、回答や意見、感想などの情報を集める調査手法」のことです。
定性調査の代表的な手法で、あるテーマにおいて対象者と話を進める中で、消費者心理や行動実態、価値観などを深く把握できます。
定量調査との違い
市場調査には、定性調査の他に定量調査という調査方法があります。
定量調査とは、質問に対して「はい」「いいえ」などの選択肢から回答できる調査票を用いて、結果を数値や量などのデータで集める調査手法のことです。代表的な種類にアンケート調査や電話調査などが挙げられます。
市場の傾向を把握したい場合や認知度、満足度などの全体像を掴む場合に利用されます。そのため、定量調査ではサンプル数を多く用意することが一般的です。
定性調査と定量調査の違いを理解しておくことで、それぞれの方法に適した質問票の設計につながります。
市場調査や定量調査の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:【まとめ】市場調査とは?代表的なやり方や種類をわかりやすく解説
【種類別】インタビュー調査のメリット・デメリット、活用例
ここでは、インタビュー調査の各種類の概要とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。それぞれの特徴を踏まえたうえでどの調査にするか選択しましょう。
グループインタビュー
グループインタビューとは、調査対象者4~8人程度のグループで、座談会のようにテーマについて自由に意見を出し合ってもらうタイプのインタビューです。
会話が弾むように近い属性(性別や年代などが同じ)の対象者に、話しやすいテーマを選定します。
グループインタビューのメリット・デメリットを以下にまとめました。
メリット |
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デメリット |
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グループインタビューは、以下の場面でよく活用されます。
- 新商品・サービスの開発
- マーケティング戦略の策定
- 商品・サービスの購入理由を知りたいとき
- マーケティング施策の効果を知りたいとき
グループインタビューの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:【まとめて解説】グループインタビューとは?│特徴・流れ・留意点
デプスインタビュー
デプスインタビューとは、調査対象者とインタビュアーが1対1で対面し、意見を聞き取るタイプのインタビューです。デプスとは、「深さ」という意味であり、1時間~1時間半程度の時間をかけて、丁寧に調査対象者の心情を読み取っていきます。
デプスインタビューのメリット・デメリットを以下にまとめました。
メリット |
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デメリット |
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デプスインタビューは、以下の場面でよく活用されます。
- 商品・サービスやマーケティング施策の改善
- 人に聞きづらいデリケートな問題(病気や健康、お金など)に直結する商品・サービス開発
- ペルソナやラダリング、ジャーニーマップの作成
デプスインタビューの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:デプスインタビューについて│特徴や進め方、メリットやデメリットを知って市場調査に役立てよう!
オンラインインタビュー
オンラインインタビューとは、インターネット上で調査対象者から意見を聞き取るタイプのインタビューです。インタビューを行う場合、調査対象者がスマートフォンやタブレット、パソコンなどのインターネット回線に接続されているデバイスが必要です。
オンラインインタビューのメリット・デメリットを以下にまとめました。
メリット |
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デメリット |
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オンラインインタビューでは、インターネット上でグループインタビューやデプスインタビューを実施します。特に、以下のような調査で活用されます。
- インターネット上でのやり取りに慣れている若年層を対象とした調査
- 化粧品や日用品を実際に利用してもらう調査
- 日常生活を再現してもらう調査
オンラインインタビューを行う際に注意すべきチェックリストは、以下からご覧いただけます。
関連記事:オンラインインタビューで注意すべき34のチェックリスト
インタビュー調査の手順
最後に、インタビュー調査の手順を解説します。
1.調査目的を設定する
インタビュー調査を行う際には、まず調査目的を明確にすることが大切です。
調査目的を明確にすることで、行うべきインタビュー調査の種類や聞くべき質問内容、ターゲット像などが見えてきます。
「インタビュー調査を、何に活用するか」という点から、調査目的を設定しましょう。たとえば、「商品パッケージの改良」に活用する場合、「消費者が現商品のデザインにどのような感想を抱いているか」などの意見を聞くことが目的になります。
2.調査内容を設計する
調査目的を設定したら、以下の調査内容について決定します。
- ターゲット層の決定(性別、年代といった属性や価値観、普段の行動パターンなど)
- インタビュー調査の種類の選定
- 調査票の設計
調査票を設計したら、インタビューをスムーズに進行するための台本である「インタビューフロー」を作成します。
3.対象者をリクルーティングする
リクルーティングとは、調査対象者を選定することです。
リクルーティングの方法は、調査会社に依頼することや自社でモニターを募集するなどの方法があります。
基本的には、調査会社に依頼してリクルーティングすることがおすすめです。自社でリクルーティングすると、「あまり悪い意見は言わないようにしよう」「競合他社製品を使っていることは言わないようにしよう」などの配慮が働き、本来の意見を聞き出せなくなる可能性があります。
4.インタビューを実施する
すべての準備が整ったら、インタビューを実施します。
インタビュアーは対象者がリラックスした状態で会話できるように、カジュアルな雰囲気をつくることが求められます。
またインタビュー内容は録音するとともに、書記担当を配置することがおすすめです。インタビュアーが会話に集中できるようにしましょう。
5.調査結果を分析する
インタビュー後、調査結果を分析して報告レポートを作成します。
インタビュー中の録音内容を書き起こし、会話の内容を分類して構造化することで、感情や行動にいたった背景、価値観などを分析します。
まとめ
この記事では、インタビュー調査の概要や種類、メリット・デメリット、手順を解説しました。
インタビュー調査は、調査対象者の深層心理や価値観、行動の背景などを深掘りできる定性調査の代表的な手法です。調査目的に応じて、グループインタビューやデプスインタビュー、オンラインインタビューの中から適した調査を行いましょう。
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